Dessin #5(2018)

コレクターだった祖父の所持品の中にたくさんの美術書を見つけた。パラパラと見ていると、ほんの少しだけ載っていたEdward Burraの作品に目を奪われた。それらは独特な色使いと形状をしているものも多くあったが、その中に力強さと芯の強さを感じた。彼について調べてみると、身体が生まれつき弱かったにも関わらず、あらゆる場に出向き、たくさんの経験をしながら作品制作をしたらしい。優れたデッサン家でもあったが、バレエやオペラなどのデザインも手がけ、ジャズも好きだったようだ。


NCMにて作品を出品させて頂くようになってから、Dessinシリーズももう5作目となる、Edward Burraの人物像や作品を心に留め、演奏して頂く2人の姿を思い浮かべて作曲した。今夜の演奏はもう2度と聴くことが出来ない仕組みとなっている。(初演時プログラムより)


【初演情報】

New Chamber Music 2018

2018.12.18@すみだトリフォニーホール小ホール